下肢静脈瘤
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下肢静脈瘤とは?

下肢静脈瘤とは、本来脚の先から心臓に向かって流れる静脈血が、脚の付け根や膝裏にある静脈の弁が壊れることによって血液が逆流し、脚の表面の静脈に貯まって瘤(こぶ)を作ってしまう病気です。

下肢静脈瘤の症状は、脚の表面に立つと瘤ができる、長時間立っていると脚がだるくなる、痛くなる、むくんでくる、脚に湿疹ができてかゆくなる、脚に傷ができると治りづらいなどがあります。出産後の女性に多い病気ですが、立ち仕事をする男性にも見られます。遺伝で起こりやすい人もいます。
治療方法は2つあります。まずは、保存的に症状をとる方法として、弾性ストッキングを履く方法があります。完全に治るわけではありませんが、履いている間は下肢静脈瘤に伴うさまざまな症状は軽快します。2つ目は手術です。当院では、脚の表面の静脈を抜き取る静脈抜去術(ストリッピング手術)を日帰り手術で行っています。この静脈抜去術は古典的な方法ですが、だるい、むくむなどの症状は劇的に改善し、現在では再発が最も少ない根治的な手術です。なお、当院では、レーザー治療は行っておりません。

2006年9月4日北海道新聞夕刊「下肢静脈瘤について」

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